『夜、嘘、真実、過去、現在』
あたしが砕いたガラスの欠片…両手でかき集めてる最中なの 

何故壊したのって鋭く肌を刺す痛みは…いつまでも許してくれない 

手繰り寄せ元に戻そうと必死で握りしめても… 


尖り頑なに拒否する刹那 

あたしの心を読んでいる 

修復したところで僅かな隙間からまたスルリと入り込む風 


元通りにはならない 


それならばいっそのこと 

跡形も無く砕こう 



さらさらと横槍な風に壊さして 



何食わぬ顔して 



傍観しているの 











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