くるうみ。~あなたと過ごした3日間~
「いてっ! なんか足に当たったぞ」


そのうちの金髪があたしのペンダントを拾い上げた。


「お~~なんだこりゃ?変わった石だなぁ」


「いや、それよかマジムカつくんだけどなあ、誰だあ、このオレにぶつけやがったヤツは?」


金髪の目がつり上がって明らかに怒ってるのがわかる。


「ヤバい……瑠璃香ごめん! あたしのせいで」


亜美は泣きそうな顔であたしを見たけど、あたしも怖くて足がガクガク震えてそれどころじゃなかったし。


曾おばあちゃんの大切な思い出の品……だけど、ここで申し出れば何をされるのかわからない。


南高の連中は女の子だろうが容赦なく暴力を振るうだろうし、周りの大人は見てみぬふりをして関わろうとしない。


……曾おばあちゃん!


やっぱり捨てられない。


あれをなくしたら、あたしと曾おばあちゃんの思い出がなくなってしまう。


あたしは震える足を叱りつけながら、前に進み出た。


曾おばあちゃん、勇気を貸してね!


ぐっと力を込めて南高の連中を睨みつけて手を出した。


「返してください! それはあたしのです!!」
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