大好きの気持ち
ちょっと良い奴?
☆ひよりside☆


あー助かったぁ!
最低男に感謝しなきゃ!!

感謝?違う違う!もとはと言えばあいつのせいなんだから!!



今日は入学式だったから、授業はなくて担任の先生の話しで終わり。

まわりの人たちは帰るしたくをしていたり、もう帰った人もいるみたい。

「ひーより♪」

「あ!さっちゃん!!」

さっちゃんとは、あたしの中学生時代からの親友!スポーツ万能で頼れるお姉ちゃんタイプ!背も高くてうらやましい・・・。

「いやぁ初日から災難だったねー!」

「ホントだよ~!!あのデカ最低男・・・!」

「デカ最低男って(笑)ひより、知らないの??」

「え?何が?」

「あの人は、学年人気ナンバーワンなんだよ!イケメンで女子にも男子にもすっごく人気!」

え、あんな奴が?!

「えっホント!?あんな奴が?!」

「も~!知らない方が不思議だよ~!ってそれより、ウチもう帰るけど、ひよりも一緒に帰る?」

帰る・・・。

「ん~まだかなぁ!校舎探検したいし♪」

「おこちゃまだなぁ!じゃあまた明日♪」

さっちゃんはそういって帰って行った。

気づいたら他の人もいなくて、教室にはあたし1人。


「はぁ・・・。」


校舎探検なんてウソ。足が痛くて動きたくないだけ。痛いって言ったらさっちゃん心配しちゃうから。

「あーもうどーしよー!!」

そう叫んだ瞬間、

ぶっ

聞き覚えのある声が後ろから聞こえてきた。
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