本当の好きを教えてあげる〜番外編完結〜
「今まで辛かったな。でも、話してくれてありがとう。お父さんはあの日、星を見に行って喜んでくれなかったさくらを無視したんじゃないんだ。さくらを喜ばせてあげれなかったことに苛立っていた。自分の子どものことなのに、お父さんは何もわかってなかったなって。それから、さくらにどう接していいかわからなかった。さくら、でもお父さんはずっとさくらが幸せでいてくれることだけを願ってはいたんだ」




「お父さん・・・」




「さくら、今までごめんな。そしてこれからもこんなお父さんだけどよろしくな」




お父さん、お父さん。私の大好きなお父さん。いつも幸せを願ってくれてる大好きな大好きなお父さん。



もし、お父さんが課長と同じ病に犯されて私の結婚相手を勝手に選んだとしたら、その相手に彼女がいたとしたら・・・




きっと私も同じことをした。お父さんの願いを叶えてあげたいって。
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