私はヴァンパイア
「んー」

陵の目が覚めたのだ

「陵!」

「兄さん?」

陵は妖に取り付かれていた時のことを覚えていない。

陵に今までのことを話た、

妖のこと、

自分がヴァンパイアになったこと、



そして、これから、もう陵のそばにいられないこと。

「俺はもう、お前と同じ生き物じゃない、だから俺は俺と同じ生き物と一緒に生きて行く」

曇りのない声

「僕は兄さんの生き方を否定しない、いままでありがとう、兄さん」

その目には涙が浮かんでいるでも曇りはなかった。

その瞳を見て軽く笑みを浮かべ龍は私の方に来た。

「お別れは出来たか」

「ああ、あいつは俺の片割れだ、俺がいなくても平気だ!」

もう陵の目に涙は無いだろう

「あっ、そう言えば名前は?」

「ローズ•アルテミス11だ。」

私は答えたるのがめんどうだったが、

「よろしくなっローズ!」

この曇りの無い笑顔が見れたからよしとする
< 4 / 60 >

この作品をシェア

pagetop