りんご飴
前にいるのは
そう。引っ越したはずの彼がいた。

「えっ。いつきじゃん!なにやってんの?」
彼は麻生いつき。

引っ越したんだけど…んー。

「彼氏の声を忘れちゃうなんて最低だなー」

「えっでもさ、声変わってるし背高くなったね!!」

イメージとはすごい変わり様。
どうした!?っていうね。

「そーか、俺変わったの忘れてた」

さすが、天然いつき。

でもそうゆう所も好き
「てか、ここで何にしてるの!?
「そーだ、俺旅行で辺来てるから来てみたんだ」

そうなんだでも嬉しい

「とりあえず、桃んちいこーぜ!」

えっ。あたしんち!?!?

「親には了承とってっからさ!」

まじか。
って思いつつ家の方に歩いていた

「元気だったか?俺なんかもう…」
急に話しかけてくる

「うん。まぁ元気だったかな」
喧嘩があったから元気じゃないけど

「嘘つくなよ!顔と言葉があってねぇーよ
本当は何かあったんだろ?」
うわっ。さすが彼氏ばれた

「……。」言葉が出ない

「図星か…でもお前らしいな」
えっ。あたしらしいの?

「んなわけ無いじゃん!ってかなんでそうなんの??」

「桃はすぐに嘘つく。いい意味でな
人の為に嘘をつくんだよ」

なるほどね、由佳に言われたわ

「なんでだろうね?癖っていうのかな」

「優しいからだよ!きっと…」

いやいや、いつきの方が優しいじゃん

「なんでよぉ~んなことないよー」

あっという間に家に着いた。

「ただいまー!」あたしは大きな声で言う 

「桃…」 なんか濁す。

「えっ??なに!?」いってみると

「声でか過ぎ…。」思わず失笑するいつき

「意味わかんない。」
冷たい目をする

「えっ、あっ。ちょっ、」
焦ってる…ぷぷ

「ウソウソ早く行こっ!」 「うん!」

「お母さんっただいま!」

『おかえり-……あれっ?いつきじゃない』
 
「お久しぶりです。」

お母さんがあたしが見てわかんなかったいつきをどーして一目で見て分かったか。

それはね、お母さんはいつきがタイプの人だから。

顔もイケメン、性格も良くて、頭は少し悪いけどスポーツ万能。

お母さんの中では一番いい人らしい。

お父さんはっ!?っていうきもち。

『久しぶりね~。背も大きくなって』

「おかげさまで♪」

おいおいおい。あたしを置いて2人で盛り上がらないでよ。

「ねー。いっつき上行こっ!てか先行っててお菓子持ってくからー」

「おっ、さんきゅー♪♪」

『オレンジジュースとお茶どっちがいい?』

「コーラで!!」

ないし。選択肢の中に無いものが出てくるわけ

っておい!

『さっき買ってきたの~♪』

絶対仕組まれてる。この旅行。

多分、お母さんがいつきを好きになるポイントの一つに気を使わないっていうのがあるんだと思う。

あたしも好き。お母さんと気が合うしね

〜桃の部屋〜

「俺さ、つい最近好きな人ができちゃったんだ。」

はっ??どうゆうこと!?

「はっ、何それ。彼女の部屋に来て第一声がそれ?呆れる。」

「でね、そいつにさ………」


話し聞いてないし。意味わかんない。 
最悪。せっかく楽しくなると思ったのに。

「あっそ、もういいよ。」

「おい、話し聞けよ!!俺は…」

「いいってば!!もう最悪!なんで?
そんなにあたしじゃ不満なの?そこで好きな人を作ったの?」

思わず大きな声出しちゃった。   

「ふーん。っそ。」

あー。いつきもとうとうどうでも良くなっちゃった。

喧嘩しちゃった。
あたしも悪いと思うけどいつきもひどいじゃん!第一声があれならさ~。

はぁ。このままじゃ。
約束も何もかも果たせない。
だめだ。しっかりしなきゃ。
と思いつつも言えなくて
あたしの部屋ではしーんとしてしまった

「なんで好きな人なんか作ったの?あたしじゃ不満なの?」

「えっ、だからそうゆうわけじゃないんだってば!」

いつきちょっとキレ気味。
「じゃあなんでそんなこと。」

「好きな人ってアイドルの相川七子だよ?」

「へっ…………??アイドルの相川七子って。
それがいつきの好きな人なの?」

「うん。」はっ!?あたし、めっちゃ心配したじゃんか!

「めっちゃ心配したよぉぉぉ。やめてよね!」

もう本当に焦ったわ。


「ごめんごめん!!」
 
その後は2人でいちゃいちゃしていました。

いつきが好き過ぎるくらい大好きだよ。
すきすきすきすき。 

こんなこと言えないけど
心の中はいつきのことばかり。

「そういえば、なんかあったんだろ?」

「うん。。友達と喧嘩しちゃったの」

「だから顔が薄暗くて体が重そうで歩き方が変だったのか」
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