sweet memory






それから2人は律が点てたお茶を頂き、茶室を後にした。








「流石時期家元と言われているだけあるな」

「ありがとうございます。でも、まだまだです。家元が点てるお茶に比べたら、まだ足元に及ばない」

「向上心があるやつは、これからどんどん伸びる」

「そんな風に言ってもらえると、やる気が出ます」

「そうか」








そんな会話をしながら、応接室に戻った。
応接室に入ると創はいなく、淳平だけがいて、1人寛いでいた。








「おっかえり~!」

「淳平、創はどうした」

「創ならあかねちゃんと出ていったよ。あっ、帰るなら電話してってさ。
良いね~、婚約者がいるって。俺も若い婚約者作ろっかなぁ~」

「バカが…」

「用事が済んだなら帰る?それなら創に電話するけど?」

「あぁ…頼む」







淳平は創に電話を掛けた。




< 60 / 324 >

この作品をシェア

pagetop