悪魔の彼
ラギールは泉であったことを話してくれた。
そしてその続きも……
二人が森を抜けて出会ったのは、執事のセバスチャンだった。
青ざめたかおで二人を見つめる彼は、不安だっただろう。
恐ろしかっただろう
しかし、王には言わないことを交換条件として、ある一つのことを約束させた。
『水の力を使わないこと』だ。
いつもと同じ身体能力分だけ、いつものイアと同じくらしをしてほしかったのだろう。
懸命に言うその姿に、兄弟は心打たれた。
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