relations

廊下で呼び止められた。


「躑躅森さん、お父さんから…至急、佐伯葬儀場にむかってだって」


呼吸を整えようとするも、頭の整理が追いつかない。


「わかりました…」


そう言って、佐伯葬儀場まで無我夢中で向かう。そうだ、あれは夢。昨日会った礼堂さんは夢、もしくは誰かのいたずら。そうに違いないと、願いながら。


「着い……た?」


そこにはこう書かれていた。


「故 及川聖 儀 葬儀会場
 通夜 〇月〇日 〇時〇分~
 告別式 〇月〇日 〇時〇分~〇時〇分~」


信じられない…けど同姓同名の可能性もある。そのわずかな可能性に縋りつこうとするも、その希望も、告別式会場の遺影を見て打ち砕かれた。


「及川さんも…か。私は昨日、なにをしていたんだろう」


今日告別式ならば、当然亡くなったのは、一昨日か昨日。昨日、あれからという可能性もあるけど…礼堂さんの件が私の頭から離れず、脳裏にちらつく。





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