大切なもの



「正直、お前が今のような姿を見ているのは親として、とてもつらいんだ…」



あたしは持っていた、手をつけていないご飯を机に音を立てておく。




「ちょっと待ってよ。勝手にあたし“の”親だなんて言わないで」




「…すまない…」




「実紗。落ち着いて。聞いてほしいことがあるの」








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