大切なもの

山内に呼ばれて数十分。


悠太が俺のもとにやってきた。


「なんて言われたんだ?」


「…コクられた。山内に」


手の甲で口元を隠す悠太。


「マジ?カレカノ?」


「…おぉ」


それからの帰り道、悠太はケータイを握りしめ


ずっと微笑んでいた。



だけど、そんな幸せは


すぐ壊れてしまったんだ。


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