【番外編】Poison
第一話

朝からご馳走様です。

「ん~・・・!!」目を瞑りながら両手を上に上げて伸びをする。
「ふぁぁ・・・。」眠い目を擦りながら、横に顔を向けると隣で寝ているはずの森村 瞬の姿がなかった。「もう、起きたのかな?」私、佐々木 真里は、起き上がると歯磨きをしようと洗面所に向かった。

瞬君は、入社して半年は経った。若々しくて学生気分が抜けなかった彼もすっかり貫禄が出来、結構大人びてきた。しかも、最近少し髪を切り、生意気にツーブロック(両サイドを刈り上げる)にして更にワイルドになった彼。それに、仕事の影響か筋肉もついて、ますます逞しく格好良くなった。
彼のことを想像して朝からにやけているといつの間にか私は洗面所の扉の前に到着していた。

ガラガラガラガラ~

そして、扉を開けた瞬間、彼の姿が目に飛び込んできた!
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