永遠の幸せを
「初めまして…『ジーザス製薬』東京本社に勤務する吉良恭介(キラキョウスケ)と言います。御社のMRの方々とは仲良く仕事をしたいと思いますのでよろしくお願いします」



ブラウンの髪に青い澄んだ瞳のイケメンだけど、言葉では言い表せない超のつく美形の顔だった。



寿退社する宮森さんも吉良さんの美しすぎる顔に見惚れていた。



「同じく…『ジーザス製薬』東京本社から来ました浅見芳也(アサミヨシヤ)です」



愛想のいい吉良さんとは反対に無愛想なクールな挨拶をする浅見さん。



でも、浅見さんの低く響くバスの声は…鼓膜に官能的な余韻を残す。

切れ長の漆黒の瞳に精悍に見える顔立ち。


浅見さんは吉良さんから全然感じない男性フェロモンが惜しげもなく漏らし…花のように女性を引き寄せた。
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