永遠の幸せを
「差支えないなければ…親戚にお医者様はいませんか?」



「いますよ・・・」




彼女の口許が皮肉に歪む。





「実は・・・」





私の耳許で囁く…




「私の夫が医者です…東亜の小児科医をしています・・・」





私は彼女に言葉に身体を凍りつかせていく。



圭吾は今朝、区役所に提出すると言っていたけど。

圭吾がまだ…入籍届を出していなければ、法的にはまだ、正式な夫婦じゃない。



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