永遠の幸せを
《16》子育てのリハーサル

ー美紅side-

当直から帰宅した圭吾は甥の新君を連れていた。



「諏訪部新です。おせわになります」



「え、あ…私は諏訪部美紅…よろしくね。新君」



圭吾に似てハッキリとした顔立ち。身体は細めだけど…5歳児にしては背は高かった。


潤子さんは急な出張で、日曜日の夜まで預かる予定。



社内の噂もあるし、本当に出張なのかと疑っていた。




「…夕食はミートソーススパゲティだよ」



私は圭吾に訊いて、新君に大好きなメニューを作った。






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