3秒小説
じゅうご


夜の山道を、おれはひきずられていた。


腹のあたりまで、そいつに喰われていた。


くわえられたまま、ひきずられていた。






すぐ前を、おれのちぎられた手首を手につけた彼女が歩いていた。


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