3秒小説
ひゃくろくじゅう


彼女の部屋で、中学時代の卒業アルバムを見た。

すべての俺の写真の目に、押しピンが刺されていた。


「ずっとこうしたかったの」


手に何かをたくさん握った彼女が、部屋の鍵をゆっくりと閉めた。




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