3秒小説
ひゃくななじゅうさん


「なんか時々、うめき声みたいなものが聞こえるのよね」


そう言って首をかしげる母の耳たぶに、泣きながらかじりついている老人の姿が見えたが、わたしは黙っていることにした。




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