3秒小説
にひゃくよんじゅうきゅう


夕方、海をぼんやりと眺めていた。


水平線の上に、汽船が浮かんであるのが、小さく見えた。


そのとき、海から大きな手が出てきて、その汽船をわしづかみにして、沈んでいった。


信じがたい光景だったので、わたしは何かの見間違いだろうと思って、家に帰った。


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