3秒小説
にひゃくはちじゅうろく

深夜、キッチンで姉がスリコギを使って何かをすりつぶしていた。


粉々に砕けたガラス片だった。


「お姉ちゃん、これ、どうするの?」


と聞くと、姉は、


「飲ませるの」


とだけ言って、そのまま黙って作業を続けた。




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