3秒小説
にひゃくきゅうじゅう


夕方の公園のベンチで、顔を真っ白に塗りつぶした女が、スクラップブックをめくっているのを見た。


それには、小さくて平べったい、やけにリアルな人形が、1ページごとに、ホッチキスで両手両足を止められていた。

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