3秒小説
さんびゃくさんじゅうに


朝、リビングに行くと、家族がみんな、大きく口を開いたままじっとしていた。


何かを必死で訴えるような目で、わたしを見ている。


その時、わたしの口がひとりでに大きく開いて、何か見えないものが口の中に飛びこんできた。



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