3秒小説
ごひゃくさんじゅう


深夜、強いかゆみを感じて目を覚ました。


全身にびっしりと黒い毛を生やした何かがベッドのそばにいて、ぼくの体をなでまわしていた。


「・・・・・・ぼうや」


十年前に出ていった、母の声がした。


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