3秒小説
ごひゃくさんじゅうさん


夜、停留所のベンチでバスを待っている間、スマフォでオモシロ動画を見てくすくす笑っていると、


「笑うな」


というしゃがれた声が、足元から聞こえてきた。


ベンチの下に、老人のちぎれた首が転がっていて、わたしをにらんでいた。


「笑うな」


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