3秒小説
ごひゃくごじゅうはち


朝、妻の肉体が消えていた。


ベッドには、妻の髪と、体毛だけがへばりついていた。


わたしのスマートフォンに、


「がびぜろ様が来たから。ごめんなさい、ごめんなさい、ごめんなさい」

という妻からのメールが残っていた。


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