3秒小説
ごひゃくきゅうじゅうきゅう


学校から帰ると、家の玄関のドアから、顔を真っ黒に塗りつぶした男が出てきてこう言った。


「ここはもうおまえの家ではない」


そして、ドアを閉められた。


その直前、男の背後に、顔を真っ黒に塗りつぶした、わたしの家族の姿が見えた。


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