3秒小説
ろっぴゃくじゅういち


全身に有刺鉄線をびっしりと巻きつけられた男が、ゴミ捨て場に倒れていた。


「大丈夫ですか?」


と聞いて、わたしが手をのばそうとすると、男は、


「触るな」


と絶叫して、わたしをすごい顔でにらみつけた。



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