3秒小説
ろっぴゃくじゅうろく


山奥で骨を拾った。

綺麗な少年の骨だと何故か分かった。

うっとりとして、持ち帰ろうとしたが、何故だか山から出られなくなってしまった。いくら歩いても人里に着かない。

多分、骨を拾ったせいだ。

わたしは骨を捨てたくなかった。


なので、わたしもこの山で骨になった。



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