3秒小説
ろっぴゃくにじゅうよん


首が、少しずつ、少しずつ、のびてきた。


ある朝、目覚めると、身体はベッドの上なのに、わたしの頭は、天井の電灯の上にのっかっていた。


母は成長期だからと言うが、だったらなぜ、わたしを家から出してくれなくなったのだろう。




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