3秒小説
ろくじゅうよん



夜中、ドアの下から、肌色の何かぐにゃぐにゃしたものが入ってきて、私の足に巻きついてきた。


それはピンク色の穴から、聞き覚えのある声を発した。


「お母ひゃん、ほくの骨が、どこかいっひゃったよお」




息子の声だった。



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