3秒小説
ななひゃくにじゅういち


「何かが私を噛むの。寝たら、噛まれるの。だからずっと寝てないの」


顔中に絆創膏を貼った友人が目の下に隈を作って力なく言った。すごく眠そうだった。


五時間目、その友人が授業中に居眠りをした。



ぐじっという音がして、彼女の頬肉が机に飛んできた。



見ると、いた。




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