3秒小説
ななひゃくにじゅうさん


「また盗られちゃった!」


彼女は、頬をふくらませながら怒っていた。


最近、毎晩、体の一部が、いつの間にか何かに削りとられているのだという。


首だけになった彼女を抱えながら、ぼくは話を聞いていた。




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