3秒小説
ななひゃくごじゅうなな


小さい頃、

「扇風機になりたい」

と言う男の子の友達がいた。まあ、冗談だと思っていた。


十年後、彼と再会した。彼は、
「もうすぐなれるんだ」

と言って、首をありえない形でぐるぐると回しはじめた。


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