3秒小説
はちじゅうよん




夜、路地裏を歩いていると、誰かに服のすそをひっぱられた。




ふりむくと、五歳くらいの女の子が、目に涙を浮かべながら、俺を見上げていた。




話しかけようとした瞬間、その女の子は勢いよく飛び上がってきて、俺の喉の肉を喰いちぎった。

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