3秒小説
きゅうひゃくななじゅうご
「僕は気に入ったものは大事にするんだ」


といつも言う友人がいて、彼は愛用の靴や、ペン、自転車が傷つかないよう、どれにもびっしりと包帯を巻きつけていた。


ある日、彼に恋人ができて、この前紹介された。


全身に、びっしりと、包帯が巻きつけられていた。


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