ずっと大好き…この恋は永遠…

口癖





「なんなんだよ…

仕事になんかなんねぇよ…」


昼休み、自分の教習車に寄りかかりながらタバコをふかした。


この暑い時期、昼休みを外で過ごそうなんて教官はまずいない。


生徒も同様、冷房の聞いたロビーに集まっていた。


そんな誰もが敬遠する太陽の下、浅井が1人手元のケータイを見つめていた。


さっきから右手の親指がコールボタンの上を行ったり来たり…


画面が映し出しているのは…



もちろん、みのりの番号。



今週は早番だと言っていた事を思い出しながら、またコールボタンから指を離す。


12時10分。


早番なら昼休みは11時半から12時半まで。


時間を確認してからまた親指をボタンの上に乗せて…


「あ〜…くそっ」


イライラして思わず声をもらした。






彼女に電話すんのに何緊張してんだよ…


元彼がいたって今はオレの彼女なんだから、緊張することなんて…



ない。




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