ずっと大好き…この恋は永遠…
突然の衝撃
「里奈〜…」
土曜、朝の10時。
まだ人の少ない駅に、みのりの弱々しい声が落ちて転がる。
「あー…
だいぶ弱ってるね(笑)
話ちゃんと聞くから、どっか入ろ」
みのりのすっかり弱気になった顔に、里奈が困ったように笑った。
里奈は高校の時の友達で、みのりと浅井の関係が「不倫」だった頃から2人の関係を知っていた。
ショートカットだった髪は少し伸びて肩に届きそうだった。
「うわぁ…
何それ…浅井さん最低〜」
お昼にはまだ早いため、とりあえず駅前のコーヒーショップに入った。
いつもならカフェオレを頼むのに、今日はそんな気分になれなかったみのりが口に運ぶのは、キャラメルマキアート。
グラスの中の氷が、からんと涼しい音を立てる。
「最低って…そこまで言われるとなんか…(笑)」
話を聞いた後、里奈が眉をひそめながら大げさに顔を歪ませた。
そんな里奈に、みのりが少し困りながら笑う。
店内は混んでいたが、一番端の席だった為、周りもあまり気にならなかった。
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