ずっと大好き…この恋は永遠…

選んだ結論




みのりの思いとは裏腹に、土曜の空は晴れ渡っていた。


9月も後半に差し掛かっているため、気温はそこまでは上がらずに、25度を下回っていた。




「ごめんな。なかなか構ってやれなくて。

せっかく土曜休みなのに遅くなっちゃったな」


助手席に乗り込んだみのりに笑顔を向ける浅井の顔には、一枚の絆創膏が張ってあった。


口の端に斜めに張ってある絆創膏に、みのりが小さく顔を歪めた。


「それ…どうしたの?」


みのりの問い掛けに、浅井は苦笑いを浮かべて…目を伏せる。


「ちょっとな。

それより、少しだけ病院よっていいか?

…悟に話があってさ」


「あ、うん」


悟になら電話だって何だって出来るんじゃないかと思いながらも、嫌がる理由もなく、みのりが頷く。


車を走らせる浅井の横顔をこっそり盗み見る。


久しぶりに会う浅井の顔がやけにすっきりしていて…少しだけ遠くなってしまったような雰囲気を感じた。


こうして会っているのに収まらない不安に、みのりが窓の外に目を向ける。


まだまだ明るい空が、薄い青色を浮かべていた。


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