ずっと大好き…この恋は永遠…
3..優しすぎる嘘

怯える心




職員旅行から帰ってきた翌日も相変わらずの太陽が照らしていて…


昼休みのロビーはだらけた教習生で溢れていた。


いつものように昼食を取った後、2階の一室で仮眠…と称した昼寝をしようとした浅井だったが、あまりの暑さに止めた。


階段を降りてそのまま喫煙室に入ると、団扇を片手にタバコを吸う渡辺の姿があった。


「暑いなー」


タバコの煙で余計暑く感じる部屋で浅井が苦笑いを返しながらタバコに火をつける。


「どうですか?

今年の高校生は」


「あー…まぁまぁだな。

生意気な奴はどの学年にもいるもんだよなぁ(笑)

そういえば、塚越って南商の生徒教えたか?

あの子、どことなく佐倉に似てるな」


渡辺の口からでた言葉に浅井が眉を寄せる。


「いや、似てないっすよ」


「そうか?

結構似てるだろ、髪型とか顔の感じとか雰囲気とか」


「南商の制服だからそう感じるだけですよ」


引く様子ない浅井に、渡辺が意味ありなため息をつく。


「そんなむきになるなよ(笑)」




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