ずっと大好き…この恋は永遠…


「…浅井さんって彼女いるんですか?」


教習とは関係ない話題に、浅井が視線を前を走る車に移した。


「いるよ」


「…そうですか」


それっきり話さなくなった塚越を少し気にしながら教習を続けて、終了5分前に教習所に戻った。




「じゃあお疲れ様」


教習手帳を渡して浅井が先に車を降りる。


暑い太陽から逃げるように建物の中に入った時…

ズボンのポケットにケータイがない事に気がついた。



いつもなら多分気付かなかった。


だけど、今日は多分みのりから連絡があるだろうから…

だから昼休みに入ってすぐにケータイを確認しようとした。



昨日の夜、着信を残したのにみのりはかけ直してこなかった。


寝てたのだとすれば、きっと昼休みに掛け直してくるはずだから…



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