MEMORY-君と過ごした夏-

『自分』








「奈央ちゃん、昨日約束したよね?今日デートしてくれるって」

「うん、覚えてるよ。どこ行く?」


「榊 奈央に彼氏盗られた……!絶対許さない……!」

「ごめん、盗った覚えないんだけど」


「なあ、金払えばヤらせてくれんだろ?何円払えばいい?」

「別にお金なんて払わなくてもいいよ?」


「あの子には近づかないほうがいいよね」

「うん、私も一人でいたほうが気が楽だから」


「榊ぃ、お前この前援交してたってマジ?」

「えー?そんなのただの噂だよー?」


「自業自得。最低。死ね」

「なんの話?」


「可愛ければなんでもよくね?榎本だって顔で惚れたんだろ?」

「そうかもねーまあ、アンタもだろうけど」


「榎本くんが可哀想…」

「なんで?」


「正直榎本死んでくれて良かったわ。これで榊に近づけるし」

「ちょっとー死んだ人の悪口は言っちゃダメなんだよ?」


「てかあんな性格ブスのどこがいいわけ?」

「顔でしょ?みんな」


「榊さん、あの…ずっと好きだったんですけど」

「ごめんね、デートぐらいならしてあげるけど?」


「彼氏が死んで病んじゃってるんじゃない?」

「この通り、ピンピンしてるよ?」







< 129 / 237 >

この作品をシェア

pagetop