MEMORY-君と過ごした夏-
「俺はずっと奈央が好きだった
ずっと側で奈央を見てきた
それなのに…
なんで…なんで蒼太だったんだよ?」
首筋に唇を寄せる優也。
鋭い痛みを感じて、私は呻いた。
「俺、アイツが死んでさ?
やっとこれで奈央は俺を見てくれるって思ったんだ
なのにお前は死んだアイツのことを想い続けて、毎日泣いて…
あんな奴…大嫌いなんだよ…!!」
その瞬間―――
優也は私に、キスをした。