MEMORY-君と過ごした夏-





怖い。

優也の答えを聞くのが。

それでも…



「…あのさ」



ゆっくりと、口を開いた。






「…私の隣に、男がいるよね?」




自分の心臓の音が妙に大きく聞こえる。



ドクン

ドクン

ドクン



長い。


一秒一秒が、長く感じる。



優也の口の動きさえも、スローモーションで見えた気がした。











「…いないだろ?」





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