星屑恋夜~【恭&綾シリーズ】3~LAST STORY

17.敵わない相手



店内のことは、静と恭司でなんなくこなしているのを目の当たりにして、百合は一人カウンターで大人しくドリンクを飲んでいるしかなかった。


『あなた、今の自分のこと、自分で好きになれないでしょうね』


じっとしていると、先ほど恭司の前で静に言われた言葉が、百合の頭の中で回っている。

百合は(そんなこと言われる筋合いはないわ)という言葉を飲み込んでは唇を噛んでいた。



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