んな口約束より確固たるモノを
そんなことを考えてたら、愛人さんに食堂に連れて行かれた。
「え、ちょ、まだ授業中……」
「どーせ抜け出し考えてたんすよね?なら変わらねえ」
椅子を引いてあたしを座らせた愛人さんはあたしにケーキを差し出した。
いかにも手作りっぽくて、見覚えのあるシルエット。
「……タルト?」
「姉御甘いの好きっすよね?」
綺麗に見えても手作り感満載で、ところどころ崩れているそれはブルーベリーのタルト。
「若からの、プレゼントっす」
そのセリフにあたしは固まって。