んな口約束より確固たるモノを
~龍矢side~
ギャラリーの歓声がうぜぇ。
なんだって女はこうなんだ(男もいるけど)。
『格好良いねー』
『ホント。あの子の知り合いかな?』
『紹介してもらいたいねー』
飛び交う黄色い歓声が、視線がうぜぇ。
早く失せろ。
俺は美珠だけなんだよ。
『でもさー、あの子とじゃ釣り合わないよね』
『普通の子だもんね』
『あれで彼女とか言われたら自信なくすよー』
それ以上言いやがったら殴っぞ。
泣きそうになってる美珠を抱き寄せながら、視線でギャラリーを殺して。
そうして獣のように美珠の唇を奪ってやった。