んな口約束より確固たるモノを
んな過去
アンモライト
「もっと寄らないと濡れるッスよ、姉御」
「でもでも……殿方と1つの傘になんて……」
雨が降ってて天気は最悪だけど、今日は付き合ってから初めてのデートで。
何故か仲間を紹介してくれるらしく、あたしは天使さん、愛人さん、最ちゃんで伊伏組のアジトに向かっている。
一般人のあたしに教えたらまずいんじゃないかなとか考えてたけど、アジトというよりはシェアハウスに近いらしいと聞いてホッとする。
けど、これは……。
「シェアハウスすぎやしませんかね、若」
「“龍矢”って呼べっつったろが」
お怒りらしい天使さ……龍矢。
慣れないんだってば。
「あ、若様ー。そいつが若様のおん……」