俺様男子とラブ同居
慶太も浴衣着てくの!!?

き、聞いてないよーーー!



浴衣姿の慶太に、ドキドキする私!

何年も一緒にいるのに……変なの。




「う、うん…できてるっ」

「じゃあ、外で待ってる…」

「はーい…」


顔を引っ込めて、階段を降りていく慶太。



「慶太も浴衣似合ってるわね♪」

「ま、まあね…」


部屋を、片付けながら言うお母さん。

私は浴衣に合う小さいかごバッグに携帯を入れ、階段を降りて玄関へ向かった。

そして玄関で下駄を履き、外へ出る…




「いってきまーす…」


玄関のドアを開けると、慶太が家の前の道路にしゃがみ込んで、携帯をいじっていた。




「慶太がいるから大丈夫だと思うけど、気をつけていきなさいよー」

「わかってるー」


階段の上から言うお母さんに、返事をしたあと、私は玄関を出て、ゆっくりと慶太に近づいた。
< 177 / 365 >

この作品をシェア

pagetop