俺様男子とラブ同居
慶太は何か言いたそうな顔をして、少し俯いていた。


私はどうしたらいいのかわからず、慶太から目をそらしてしまう…




「…あれは・・」

「え?」



少しの沈黙のあと、

慶太が小さな声でつぶやく…


私はすぐに、耳を傾けた。





「アイツは、彼女じゃねえよ…」

「………!」


そう言って、真っ直ぐ私を見つめる慶太。

私の手首を掴む力が、ぎゅっと強くなっている。

でもすぐに、その力は弱くなり、私からスルリと離れた。そして…




「…誤解すんなよな」

「・・・・」


そう言うと慶太は、家の中に入っていった。
< 315 / 365 >

この作品をシェア

pagetop