車椅子から見える愛

それでも母は私を学校に朝は車で送り、帰りはスクールバスの停まる駅まで迎えにきた。


しかし母に笑顔はない。家族のみんなにもない。


そして私も……。


「かりんちゃんが笑わなくなったね。涼太がいないからだね。笑えるわけがないよね」


私たち家族に笑える日は来るのだろうか……。


母は感情をなくしてしまった……。


でも突然何かを思い出して泣き叫ぶ。


「うわーーーー!」


気が狂うということ。


それは見た目ではわからないのかもしれない……。


母は気が狂っている状態なのかもしれない……。


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